尺八の買取時の査定基準について学ぼう!高価買取を狙うためには?
由来がわからない尺八が手元にある場合、まず考えるのが「査定を依頼する価値があるかどうか」でしょう。第一のチェックポイントは竹製であることなのですが、それ以外にも買取時の査定基準は多々あります。だいたいの査定基準を理解し、高価買取の期待が持てると判断したならば、次はプロに査定を依頼してみましょう。
尺八の買取時の査定基準について学ぼう!
尺八の査定基準は「演奏できるかどうか」「状態はどうか」「作家の知名度は高いか」「付属品はそろっているか」の4つです。
とはいえ、これらをチェックすることは専門知識なしには難しいもの。ホコリまみれのみすぼらしい尺八も、手入れ次第で立派な名品ということはあり得ます。基本的にご自身での判断は避けて、専門のショップに相談してみてください。
演奏できるかどうか
美術品のように鑑賞されることも多い尺八ですが、それ以前に楽器ですから音が出ないことには価値は半減してしまいます。音が出るかどうかのチェックは、演奏経験のない方にとって難しいと思いますが、和楽器専門の買取ショップや得意としている古美術店なら、必ず試奏後に査定を行うことでしょう。
状態はどうか
外観を含めた状態も尺八の重要な査定ポイントです。割れやヒビがあると見栄えが悪いだけでなく、音が出なくなったりもしますから買取不可ということもあるのです。
竹を中央で継ぐ「中継ぎ」も査定ポイント。高価な尺八は金蒔絵がほどこされているなど凝った仕上げになっているのですが、継ぎが劣化してグラグラするようでは高価な値段はつきません。
作家の知名度は高いか
高価買取が期待できるのは、著名な作家が手掛けた尺八です。山口四郎や荒木古童、百瀬芳童、玉井竹仙、俣野真龍などが代表的なところですが、尺八に焼印で入る銘だけでは、予備知識なしでは判断がつかないことでしょう。
とりあえず銘が見つかったなら、高価なものかもしれませんから大切に扱って査定を依頼してみましょう。作家ではありませんが「郡山流」「琴古流」といった流派の銘が入っているものも、高額な査定が期待できます。
付属品はそろっているか
骨董品として価値がある品物なら、尺八袋や書などの付属品が重要になります。安価な初心者向きの品物でも、付属品は査定価格に影響を及ぼします。教則本やケース、グリスなどがそろっており、すぐに演奏が楽しめるようなセットなら需要もあるものです。
尺八の買取相場
人気が爆発したり相場が乱高下したりするようなものならば査定を依頼する時期は大切になりますが、尺八は(今のところ)そのようなことはありません。保存環境が悪いと経年劣化を起こしてしまいますから、不要と思ったならば査定に出すのがよいでしょう。
高価なものなら20万円というケースも!
一般的なものならば数万円、著名作家や流派の銘入のものなら20万円というのが尺八の買取相場です。
尺八の高価買取を狙うためには?
リサイクルショップで高価買取を狙うための鉄則は「手入れを行い、状態をよくする」というものですが、これに必ずしも当てはまらないのが骨董品。汚れを落とそうとして、かえって状態を悪くするということはありがちです。このことは古い尺八にも当てはまりますから、手入れといってもホコリを払う程度にとどめて、査定を依頼してください。
和楽器を得意とするショップを選ぶ
買い取りショップはそれぞれに得手・不得手があるものです。和楽器を得意としていないショップでの査定は避けてください。たとえば試奏もせずに尺八を査定するショップは、最悪の場合二束三文で買い取られてしまうでしょう。近くに適当なところがないならば、宅配買取を利用してでも和楽器を得意としているショップに査定を依頼しましょう。
複数のショップで査定を依頼する
複数のショップをまわり、最も高い査定額が付いたところに買い取りを依頼するのが、高価買取の基本です。しかし、尺八などの和楽器を得意としている買取ショップは数少ないのが残念なところです。査定はもちろん送料無料というショップを見つけ、宅配買取で複数のショップを当たるしかありません。少々面倒ですが、これも高価買取を狙うためのひとつのポイントです。
複数あるならまとめて査定依頼
尺八だけでなく教則本などといっしょに査定してもらうなど、付属品をそろえることは大切ですが、何本も尺八がある場合もまとめて査定を依頼しましょう。
銘があり、継ぎなどの細工が凝っていて、割れなどのダメージがないならば、高価査定が期待できるのが尺八です。とはいえ演奏ができるかどうかを含めて、なかなか判断が付かないのも尺八ですから、和楽器の買い取りを得意としているショップに査定を依頼するのがベストでしょう。
近くにショップがないならば、宅配買取を利用してでも信頼できそうなところを選んでください。少々手間はかかりますが、価値のある品物ならばそれに応えてくれることでしょう。