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尺八ってどうやって作られているの?さまざまな工程を経て作られる音色

公開日:2021/11/15  最終更新日:2021/11/09

日本古来の木管楽器「尺八」。艶やか、そして伸びやかな音色には深みがあり、奏者の吹き方によっても個性が出るとても魅力的な和楽器です。ところで、そんな尺八がどのように作られているかをご存知でしょうか?今回の記事では、さまざまな工程を経て作られる尺八について、詳しく解説していきます。これを読んで、尺八について知りましょう。

尺八には3つのタイプがある

尺八には大きく分けて3つのタイプが存在します。名称はそれぞれ「地入り尺八」「地無し尺八」「半地無し尺八」です。ではこの3つのタイプにはどのような特徴があるのでしょうか。詳しく見ていきましょう。

地入り尺八

地入り尺八は現代において主流のタイプです。尺八は原料を真竹とする和楽器ですが、その竹の全体に下地を入れた造りになっています。

内部をなめらかに仕上げることによって音色や音程のバランスが取れ、和楽器のみならず西洋楽器と一緒に演奏をしても調和できるのが特徴です。

地無し尺八

地無し尺八は原料である真竹にまったく下地を入れず、竹の節を抜いただけの尺八です。尺八ならではの噪音が色濃く発現するため、音色や音程はアンバランスな印象になります。

日本の古典曲や伝統曲に適した日本古来の尺八で、よい音が出るように作り上げることも、よい音が鳴るように吹くことも難しいタイプです。

半地無し尺八

半地無し尺八は、地入り尺八と地無し尺八の折衷案ともいえる尺八のタイプです。真竹の全体に下地を入れるのではなく、節のへこんだ部分にのみ下地を入れて整形します。

現代において完全な地無し尺八は少なく、地無し尺八といった場合は半地無し尺八を指すことも多いです。

3つのタイプにはそれぞれの特徴があることがわかりましたね。現代においては地入り尺八が主流となっていますが、尺八の演奏を聴いたり、実際に尺八に触れたりする際には、その尺八がどのタイプなのかを見極めてみるのも面白いかもしれませんよ。

尺八作りは原料の竹の採集から始まる

どんな物を作る場合でも、まずは原料を集めなくては始まりません。つまり真竹が原料である尺八の場合、尺八作りは原料である竹の採集から始まるということになります。

ただし、竹であれば何でもよいというわけではありません。尺八に使う竹は真竹であり、水分の含有量が少ない物が好まれます。そのため、採集する時期は空気が乾燥している真冬の寒い時期が最適です。また、時期だけではなく竹自体の状態を吟味しながら選別することが重要になります。

尺八に使う竹は、生えてから5年以上経過した硬くて古い物を選びましょう。なぜ古い竹がよいかというと、若い竹は柔らかいため、楽器になってから変形が生じる恐れがあるためです。

なお、採集した竹はすぐに使うことができません。尺八に使う竹は火であぶって油分を抜き、万力や鋸ヤスリでゆがみを矯正した後、さらに熟成させる必要があります。

天日干しにした後、風通しのよい日陰で1~3年寝かせることで竹をしっかりと枯れさせることが大切です。この工程を踏むことで、変形しにくいよい音色の尺八を作ることができます。

このように、尺八を作るうえで必要な竹の採集は、ただ竹を集めるだけにとどまりません。製作を考えている人は、時間的な余裕をもって、充分に準備して臨むとよいでしょう。

尺八の作り方!

採集し、じっくりと熟成させた竹を準備できたら、いよいよ本格的に尺八の製作をできます。

はじめに行うのが「矯め直し」です。自然に生えている真竹には必ずゆがみが生じるため、このタイミングで改めて矯正しておくことがポイントです。

ゆがみを矯正し終えたら「切断」を行います。尺八に息を吹き込む部分である唄口と、取り外しを行う部分である中継ぎを切り離し、内部にある節をノミで抜いたら、鉋ヤスリで均します。

次に行うのは尺八の上管と下管を繋ぐ「ホゾ作り」です。上管には下管としっかり合うような受けの部分を作り、下管にはノミで溝を掘った個所にホゾ竹を挿入します。このとき、息が漏れ出る隙間ができないように正確に調整を行うことが重要です。

ここまでの工程が完了したら、いよいよ尺八の音色に直結する加工に入ります。まず、表面と裏面にキリや電動ドリルを使って「指孔空け」を行います。次に「唄口の形成」です。ノコギリとヤスリを使って息を吹き入れる面を形成し、息が直接吹きかかる部分には水牛の角で作ったはさみ口を埋め込んで補強するようです。

ここまでで尺八の外観が大体形になってきます。この後は内部の加工に工程が移り、地入り尺八の場合は漆と砥石の粉を水で混ぜ合わせたものを内部に塗り付ける「地付け」を行います。

一通りの地付けが完了したら、尺八の音色を「調律」することが可能です。納得いく音色になるまで、何度でも内部を削ったり地付けをしたりすることを繰り返します。

最後に尺八の内部に「漆塗り」を行い、尺八の装飾や補強、磨きをかけるなどの「外観のしつらえ」を施したら、ついに尺八が完成です。

 

今回はさまざまな工程を経て作られる尺八について詳しく解説しました。尺八は実にさまざまな工程を経て和楽器として仕上がることがわかりましたね。手間暇をかけて作られる尺八は、まさに日本の伝統文化そのものといえるでしょう。

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