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シンプルだけど奥が深い。尺八の各部の名称について知ろう!

公開日:2021/07/01   最終更新日:2021/07/02


尺八の魅力はシンプルだけど奥が深いところにあるようで、極めてみたいという人も増えています。只尺八は吹けばすぐに音が鳴るものではなく、音を出すのに苦労する人が少なくありません。今回は尺八に焦点を当て、特徴や魅力などを探っていきましょう。

尺八の各部の名称について

尺八は大変シンプルな和楽器で、表に4つ、裏に1つの合計5孔から成っています。表の孔を上から順に「四孔」「三孔」「二孔」「一孔」と呼び、裏の孔を「五孔」と呼んでいます。半音が出しやすい「六孔」「七孔」の尺八もあります。息を吹きかける上部を「歌口(うたくち)」といい、薄く作られているためぶつかったりすると割れてしまうことがあります。息を吹き込む部分なので、音を生み出す重要な部分になります。

歌口部分には象牙や水牛の角などが使用されていましたが、現在ではアクリル樹脂を使ったりしています。保護するためにはキャップが必要で、持ち運ぶ際には必ずキャップを付けるようにしなければなりません。

最近では中継ぎと呼ばれる真ん中の部分で上下にわかれるタイプの尺八もあり、上を上菅(じょうかん)、下を下菅(げかん)といいます。尺八の一番下の部分は菅尻(かんじり)と呼ばれています。最近では中継ぎと呼ばれる真ん中の部分で上下にわかれるタイプの尺八もあり、上を上菅(じょうかん)、下を下菅(げかん)といいます。尺八の一番下の部分は菅尻(かんじり)と呼ばれています。

尺八の材質ごとの違い

尺八の素材といえば真竹ですが、最近ではいろいろな素材を使って作られています。

■竹制の尺八

真竹を素材として使う場合は根元に近い部分を使用しますが、根元から節7つ分のところまで使うのが通常です。竹は節の入り方や太さがさまざまで、竹そのものの質感や風合いが楽しめます。音質は竹のコンディションによって大きく影響を受け、深みのある音色が奏でられるのは天然の竹素材ならではといえます。

音色をコントロールするには、其々の竹に合わせた演奏が必要です。作り方としては竹の内側の節を取り除き、息を吹く歌口の部分を削り、指孔を表裏に開けていきます。尺八として使える竹素材は希少で加工も難しく、価格も高くなる傾向にあります。

■木製の尺八

木製の尺八は竹制と似ていますが、スマート感がありまっすぐなところが違っています。竹製よりも加工がし易く、大量生産で均一化されているので音が出しやすいです。音質は竹よりも柔らかく、音の鳴りもよいものが多いです。只木製の尺八は湿気や汚れが溜まりやすく、適度な手入れが必要となってきます。価格は1~3万円前後で、それ以上のものもあってさまざまです。

■プラスチック製の尺八

尺八の需要が増えてきている現代では、プラスチック製の尺八も多く作られています。プラスチック製の利点は耐久性がよく、衝撃や水濡れにも強いため演奏後のメンテナンスも簡単です。木や竹はどうしても欠けてしまったりしますが、欠けることがないので安全です。音が出しやすく鳴りもよいものがあり、価格もリーズナブルであるため、これから尺八を始めようとしている人には最適な素材です。

尺八の長さや指孔の数による違い

■尺八の長さ

基本的な尺八の長さは一尺八寸(約54cm)で、そこから尺八という名前になったということです。一尺八寸の尺八は長時間演奏しても疲れにくい特徴がありますが、素材によっては重いものもあります。一尺六寸の尺八は一尺八寸の次によく使われるもので、比較的高音が出しやすいです。一尺八寸と一尺六寸を持っていれば多くの和楽の演奏が可能になるため、より多くの演奏をしたい場合は両方を持っておくことで演奏の幅も広がります。

一尺六寸~二尺四寸までさまざまな長さの尺八があり、一寸長さが違うと半音変わるといわれており、長いものほど低い音が出ます。演奏する曲によって長さを決めるようです。尺八は持ち運びやすいように分解できるものもありますが、一尺六寸は短いので1本菅タイプのものが多いです。

■尺八の指孔

尺八に開いている指孔の数は尺八によって異なり、表に5つ裏に1つの計5つが一般的となっていて、初心者の人にはこのタイプがおすすめです。他にも指孔が6つのものや7つのものがあり、複雑な音階に対応できるようになっています。

けれど5つのタイプのものであっても、演奏者の技術次第で7つのものと同じような音を出すことも可能です。奏者の技術力が光りますが、やはり上級者には7つ指孔が付いたタイプの方が使いやすいようです。流派や演奏曲によっても変わってきますから、考慮しながら選ぶようにしましょう。

このように尺八の長さや指孔の数によって、吹き心地や音色も変わります。また竹の節の数は基本的に7節と決まっていて、伝来した当時から存在していたことがわかります。けれど正倉院に残っている尺八の節の数は3つで、現在の節7つの尺八とは違っています。尺八の節が7つとなったのは江戸時代以降と云われており、はっきりした理由についてはわかっていません。

 

海外でも人気を集めている尺八は、大学や市民のサークルが主催する演奏会でも楽しむことができます。尺八に興味がある人や始めてみたいと思っている人は、コンサートに足を運ぶのがいいかもしれません。

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