尺八の高価買取で評判の買取業者ランキング!口コミで人気の業者を厳選しました。

尺八演奏のコツとは?運指・基本姿勢・甲音の出し方を解説

公開日:2024/07/15  

尺八演奏

尺八は、一般的な生活をしているとなかなか触れる機会がない楽器かもしれません。そのため、尺八はどのように演奏されているのか、コツは何なのかを知らない人も多いことでしょう。今回は、尺八演奏のコツを解説します。運指のコツ、演奏時の基本姿勢、甲音を出すためのポイントを見ていきましょう。

尺八の運指のコツ

尺八の指使い、持ち方は非常に重要です。基本的には右手を下にして左手を上にし、尺八の管に対して指を配置します。右手の中指は下管の一孔と二孔の間に置かれ、その裏側に親指で挟まれます。左手の中指は上管の三孔と四孔の間に置かれ、同様に親指で挟まれます。

指穴に関しては、一孔は右手の薬指、二孔は右手の人差し指、三孔は左手の薬指、四孔は左手の人差し指、五孔は左手の親指をずらして塞ぎます。この持ち方を行う際に注意すべき点として、指の関節を過度に曲げないことが挙げられます。

指を適切に使わないと、尺八が安定せず、演奏が不安定になる可能性があります。また、指に過度な力を入れなければならず、スムーズな演奏にも悪影響を与える可能性があります。演奏中に右手の指が痛む場合は、力の入れ過ぎや指の当て方が原因かもしれません。

特に親指は、腹で押さえないと痛みやすい部位です。親指の横の部分で押さえると、接触面積が少なくなり指圧が高くなり、尺八をうまく演奏できなくなる可能性があります。そのため、親指と尺八の接地面を平行に保つよう心がけることが重要です。

また、演奏中に指が思うように動かない場合は、最初は特に薬指がリキんでしまうことがあります。リキみすぎると、動きがぎこちなくなります。指をゆっくり動かし、体に動きを覚えさせることが重要です。体が慣れると指の動きも滑らかになります。

演奏中に肩や脇に力が入りすぎていないかも定期的にチェックすることが大切です。脇を広げすぎるとリキみやすくなるため、適切な姿勢を保つことも重要です。

尺八演奏の基本姿勢

尺八を吹く際の基本姿勢は、良い音を出すために重要です。まず、歯は閉じずに開いた状態で、唇は軽く左右に引きます。口の形はひらがなの「あ行」の「え」の発音状態に似ており、えくぼができるほど唇を閉じる必要はありません。

唇の隙間は数ミリ程度で、「ふー」と吹きます。この際、唇をとがらせたり、片方だけに力を加えたりしないよう注意しましょう。舌については、上顎に当てたり、極端に下げる必要はありません。唇を少しだけ開き、自然な「ウー」という声を出すと口の中に空間ができます。

この状態が安定した息の吹き方に適しています。また、上下の歯は極端にどちらかが前に出るような状態は避け、普段と同じくらいの位置が良いです。尺八を吹く際の当て方は、歌口の淵(材・色の異なる部分)を閉じた唇の合わせ目に合わせます。

尺八の管尻を下げ、尺八を約40度程度起こすと良い姿勢になります。ただし、唇と歌口を近づけすぎたり離しすぎたりしないように注意が必要です。吹き込んだ息が歌口の溝の内側と外側に分かれるよう、適切な距離と角度を探りましょう。

初心者の場合、歌口と唇が近い方が音を出しやすいかもしれませんが、良い音を出すためには顔を前に向けて歌口と唇の間に適切な空間を作る必要があります。演奏者の動画を参考にしながら、吹き方を調節することが大切です。

甲音を出すためのポイント

尺八を吹く上で、甲音を出すことは多くの人が苦労する部分です。甲音を出すためのコツや息の吹き方について説明します。甲音を出すには、息のスピードが一定の速さを超えると音が倍音に変化する仕組みがあります。

そのため、息のスピードを上げるためには、息が通り抜ける部分を細くする必要があります。これは、庭のホースで水をやる際にホースの先を指でつまむことで水の勢いが増すイメージです。尺八でも同様に、上唇と下唇の隙間を狭めることで息のスピードを上げることができます。

また、唇だけでなく、のど(気道)の太さも重要です。高い声を出すときにのどぼとけが上がる感覚がありますが、これと同様に尺八でも高い音を出す際にはのどぼとけを上げる感覚で吹くことが重要です。甲音を出す際の注意点として、息を大量に吹いてしまうことが挙げられます。

強く吹けば一応は甲音が出るかもしれませんが、全体のバランスが崩れてしまい、静かな曲で甲音だけが大きく聞こえるなどの問題が生じます。そのため、息の量を大きく変えずに甲音を出すことが重要です。甲音を出す際のポイントとして、息の強さの加減と気道の狭め具合を意識することが挙げられます。

音程ごとに力加減が変わるため、最初は一つの音で慣れてから徐々に他の音にも取り組んでいくことが大切です。甲音を出すコツは一朝一夕で身につくものではありませんが、試行錯誤を繰り返しながら徐々に技術を身につけていくことが重要です。挑戦し続けることで、自分の演奏技術を向上させていくことができます。

まとめ

尺八演奏のコツは、運指、基本姿勢、甲音の出し方にあります。適切な指使いと持ち方、姿勢の保持が音質に直結し、甲音を出すためには息のスピードと気道の調整が欠かせません。適度な力加減と息の強さを意識し、徐々に技術を磨いていきましょう。

挑戦と練習を重ね、尺八を楽しみながら、魅力を味わってみてください。本記事が、尺八の初心者の役に立ち、そして詳しく知らない人の関心を持つきっかけになれば幸いです。

おすすめ関連記事

SEARCH

新着記事

投稿日 2021.05.15
尺八は伝統的な楽器で、価格も手頃なので趣味として始める人もいます。種類が少ないと思われがちですが、サイズが豊富でさまざまな音域を出せるようです。幅広い年代の人の趣味のひとつとして、浸透しつつ
続きを読む
投稿日 2021.06.1
竹奏堂 屋号名:和奏 住所:〒362-0806 埼玉県北足立郡伊奈町小室1390-11 TEL:0120-962-566 家に尺八があるという家庭はあまり一般的ではないでしょう。しかし、尺八
続きを読む
投稿日 2021.06.1
尺八は吹くだけですぐに音を出せる楽器ではありません。吹き方にはコツがあり、音が出ても小さな音しか出せないと悩んでいる人、躓いている人も多いようです。その時は、吹き方のコツをつかみ唇の形を整え
続きを読む
投稿日 2021.06.1
尺八は若い世代が弾く楽器ではないと思われがちです。近年では後継者不足から、さまざまな取り組みが行われて、若い世代からも親しまれるようになりました。『始めてみたいけど難しそう』、『どうやって音
続きを読む
投稿日 2021.06.1
尺八は天然素材で作られている楽器です。竹を用いて作られているのですが、正しく保管しなければひび割れなどが起こることがあります。一度割れてしまうと、修理するのにとても費用がかかるので、注意しな
続きを読む
投稿日 2021.06.15
和楽器の代表といえる尺八は、さまざまな音色が出せる魅力的な楽器です。尺八の音色は、素材によっても異なってきます。しかし尺八の素材はなにか、知らない人も多いのではないでしょうか?ここでは、尺八
続きを読む
投稿日 2021.06.15
尺八を吹いてみたけれど、思うように音が出せない・・・そのような時は、尺八の音が出る仕組みや音の出し方を知ることで、音が出せるようになるかもしれません。とくに初心者は、尺八の音が鳴らないという
続きを読む
投稿日 2021.06.15
さまざまな音を出すことができる尺八は、和楽器の中でもとても人気があります。でも、尺八っていつごろからある楽器なのだろう?尺八を吹くにあたり歴史を知りたいな・・・そう感じている人もいるのではな
続きを読む
投稿日 2021.07.1
有限会社ヤマト 住所:〒450-0002 愛知県名古屋市中村区名駅4-5-26 ユニモール桜ビルディング4F TEL:0120-201-188 年中無休 HP内に問合せフォームあり 不用品な
続きを読む
投稿日 2021.07.1
尺八の魅力はシンプルだけど奥が深いところにあるようで、極めてみたいという人も増えています。只尺八は吹けばすぐに音が鳴るものではなく、音を出すのに苦労する人が少なくありません。今回は尺八に焦点
続きを読む