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初心者の方は必見!尺八の正しい持ち方について

公開日:2023/04/15  


尺八は、初心者のうちは音が出ないのが当たり前というのが通説ですが、そんなことはありません。基本をしっかりと理解することができれば、初心者でもきれいな音で演奏することが可能です。基本を理解しないまま進んでもまた基本に戻ってくる羽目になり、二度手間なので最初のうちからしっかりと学んでおきましょう。

尺八の正しい持ち方

尺八を演奏するうえで重要なことは尺八の持ち方です。適切な持ち方をしないと音がしっかりと出なかったり吹きにくくなったりします。姿勢は猫背にならずしっかりと腰を立てて構えるのが基本です。

尺八の指の押さえ方の基本

尺八は前に4つ、裏に1つの孔が空いているので前の4つの孔を人差し指と薬指で押さえ、裏の孔を左手の親指で押さえるのが基本の押さえ方です。合計5つの孔が開いていますが実際の演奏では裏の孔は押さえたままになりますので4つ開いているだけで5つの音が出せます。

無駄な力が入らないように尺八を持つ

右手の中指と親指の2本で支えて持つのが基本姿勢になります。左手が上で右手を下に持ちますが左利きの場合は上下逆さでも問題ありません、尺八に対して指を斜めにして押さえ尺八と指が当たる面積を大きくしましょう。指先で押さえようとし過ぎると、無駄な力が入りすぎてしまうので気をつけてください。楽器は全身の筋肉を総動員して音を出します、肩を意識すると無駄な力が入っていないか確認しやすいです。

最初のうちは力んでしまっても大丈夫

尺八は指の使い方や呼吸法や首の角度など、意識しなければいけないポイントがたくさんあります。つい力んでしまいがちなのですが、最初のうちに限り力んでしまっても大丈夫です。脱力した状態から音を出すのに必要最低限な力量を見つけ出すより、力んだ状態から何度も練習して徐々に必要な力と無駄な力の境目を見つけるほうが早くて効率がよいからです。

力んだ状態でたくさん練習すると疲れます、疲れると人間の身体は自然に楽を求め始めます。本能で楽に吹けるポイントを見つけ始めるのです。結果、嫌でも無駄な力は抜けてくるので安心してください、最初はとにかく音を出すことを優先しましょう。

尺八の吹き方のポイント

尺八は、がむしゃらに息を吹きかけるだけではきれいな音は出ません。尺八を吹くうえで重要なことを見ていきましょう。

口の形と息の吹き方が大切

尺八の音を出すうえで重要なことは口の形の作り方と息の吹き方です。正しい口の形を作り、息の圧力と吹く量を一定に保つ必要があります。尺八は吹く楽器なので肺活量が必要だと思われがちですがそれは誤解です。リコーダーと同じで少ない息でも音は充分出るということをまず理解しましょう。

尺八の当て方

まず唇と顎の間の少しへこんでいる部分の安定している場所に尺八の歌口を当てます。人それぞれ骨格の違いがあるので、このとき上下微調整を行ないます、歌口までの距離が遠かったり近すぎたりしてもいけません。唇を軽く左右に引き、歯を閉じずに真っすぐ一箇所に吹きます。

このとき息が歯に当たったり、舌を巻き込んでしまったりすると音は出ません。ゆっくりと歌口の外側から内側の中へ移しこんでいくイメージで吹くことです。音が鳴ったポイントでそのまま息を伸ばします。最初から音が出せる人は無意識にこの動作ができているのでなかなか音が出せない方は上記のポイントを意識しましょう。

喉を開くようなイメージでリラックスする

初心者がやりがちな失敗のひとつとして真っすぐに息を吹いているつもりなのに実際には下側に向かいすぎているということです。口の形はリラックスした状態にしなければいけません、歌口の中に吹くイメージが強すぎると気が付かないうちに上唇が前に出てきてしまい、下方向ばかりに息が向かってしまいます。

理想的な口元だったとしても歌口にしっかりと息が当たらなければきれいな音はでません。下方向に息が向かいすぎている方は吹く際に目線を少し上側に向けて吹くと調整できる場合があります。低い音の乙音を出すときは喉を開くようなイメージで息を吹きましょう、あくびをするように口の中全体を開いて響かせるようなイメージです。

甲音の出し方のポイント

誰もが悩んでしまう甲音ですが、乙音を出すときとなにが違うのでしょうか。こちらで解説します。

息を吹くスピードを上げる

甲音とは1オクターブ上の高い音、倍音のことを指します。甲音がきれいに出せないという方は非常に多いですが、コツを掴めば誰でも出せるようになるでしょう。甲音をきれいに出すには息のスピードを上げる必要があり、唇や気道を細くして息が通り抜けやすいようにすることです。水のホースをイメージしていただくと非常にわかりやすいのですが、ホースの先端を指で潰して細くしてあげると出ている水量は変わらないのに勢いがよくなります。

喉仏を上げる

乙音を出すときは喉を開くようなイメージでしたが、甲音を出すときは喉仏を上げるような意識で息を吹いてください。低い声を出すとき人の喉仏は緊張がほぐれリラックスしています。高い声を出すとき喉仏が上がって息のスピードが上がっているのがわかります。甲音でも同様のことがいえるのです。甲音をだすときは喉仏上げ、乙音は開くようなイメージで息を吹いてムラのないきれいな音を出しましょう。

息を強く大量吹いてはいけない

息を強く大量に吹けば、たしかに息のスピードは上がり甲音の音が出ます。しかし、繰り返しているとクセがついてしまい、静かな曲を演奏するときなどに甲音だけが大きく聞こえてしまい、音のバランスが取れなくなって表現の幅が狭い演奏しかできなくなります。

息を吹く量は変えずに車のアクセルを踏み込んでいくような意識で甲音を出すことが大切です。スピードを上げて息を吹こうとすると反動で力が入り、口が閉まりがちになるので、この点にも注意しましょう。口が閉まっていると思い当たる方は意識的に口を開けるようにして吹いてみてください。

まとめ

尺八は音の出しにくい楽器ですがしっかりと基本にならえば、誰でも確実にきれいな音が出せるようになります。そのためには継続が必要です。毎日練習しているのになかなか上達しない、むしろヘタになっている気がすると思ったら練習のやり過ぎで疲れているサイン。思い切って練習を休んでみましょう。なによりも楽しむことが尺八を上達させる一番の秘訣なので、無理に練習して尺八を嫌いになってしまっては非常にもったいないです。尺八はとても奥深い楽器です。ひとりでも多くの方に尺八の魅力を知ってもらえたらうれしいです。

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