初心者におすすめの尺八とは?迷ったら選ぶべき尺八をご紹介!
日本の伝統的な和楽器である尺八は、高齢者が趣味の一環として演奏しているイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。しかし近年では、ロックバンドの演奏に尺八を取り入れるなど、世間の尺八に対するイメージが変わりつつあります。そこで本記事では、興味を持っている方にむけて、初心者におすすめの尺八をお伝えします。
尺八を選ぶときのポイント
尺八は、日本古来の和楽器であり、日本の伝統や詫び錆びを表現できることが特徴です。普段、楽器に触れない生活をしているとほとんど関わることのない存在かもしれません。また、尺八と聞くと、年配の方が趣味で演奏していたり、高齢者向けのイベントで演奏されていたりするのをイメージする方が多いのではないでしょうか。
しかし、近年では、尺八を楽器の一つとして組み込んだバンドが結成されたり、ロックバンドの演奏で尺八が使われたりするケースが増えています。つまり、年配の方向け、日本に昔からある古い楽器というイメージから、若者からの人気が高まりつつある楽器に変化しているのです。尺八とは、リコーダーのようか形状をした縦型の笛です。リコーダーの場合、息を吹き込めば誰でも演奏できますが、尺八の場合はコツが必要で、簡単にきれいな音色を出せるわけではありません。
また、尺八は一尺八寸というサイズが名前の由来となっています。ただ、現在販売されている尺八は、一尺八寸だけでなく、一尺六寸のものもあります。サイズによって出せる音が変わり、大きな尺八は低い音、小さな尺八は高音を出すのに適しています。さらに、尺八は本来、原材料として竹が使われていましたが、現在ではプラスチック製や木製のものもあります。素材によって手入れの方法や特徴、出せる音、重さなどが変わるので、さまざまなポイントをみながら尺八を選びましょう。
尺八を選ぶときのチェックポイント
尺八と聞くと、一つしかないイメージを持つ方も多いでしょう。しかし、基本の形状は同じであっても、使われている素材や大きさ、重さなど、さまざまなポイントで違いがあります。そこで、尺八を選ぶときのチェックポイントについて確認しておきましょう。
材質
尺八に使われている素材は、竹・木・プラスチックがあります。手軽に始めたい方は、値段が安価でメンテナンスも簡単なプラスチック製を選びましょう。天然素材である竹や木は、値段が高額になりやすいです。とくに竹製のものは加工がむずかしいため値段も高い傾向にあります。竹よりも木製のものの方が安価にはなりますが、こまめなメンテナンスが必要なので注意しましょう。
長さ
一般的な長さの尺八は、名前の由来になっているとおり一尺八寸(約54cm)のものです。長時間演奏しても疲れにくいですが、大きさがあるのでモノによっては重さを感じることがあるでしょう。一方、約48cmのものが一尺六寸と呼ばれるサイズです。高温が出しやすく、重量もあまり気にならないでしょう。
指孔の数
尺八は、穴の数にも違いがあります。穴の数が5孔~7孔まであり、数が増えるごとに演奏の難易度がアップします。そのため、初心者は5孔のものからチャレンジするとよいでしょう。ただ、7孔のものはこまかな音階の調整をしやすいため、ほかの楽器と一緒に演奏うるシーンに適しています。
歌口の形状
歌口とは、口をつけて息を吹き込む部分のことを指します。歌口の形状には「琴古流」「都山流」があります。どちらがよいということではなく、人によって演奏しやすい形状があります。自分はどちらの歌口が演奏しやすいか確認してみましょう。
重さ
軽く見える尺八ですが、実はある程度重量があります。とくに自然素材を使用している場合、表面に漆を塗っているため見た目よりも重量があるのです。演奏時は両手で持ち上げている状態になるので、腕が痛くならない重量か確認するのがポイントです。
初心者におすすめできる尺八
初心者の方は、手入れのしやすさや、音の調整があまりむずかしくない尺八を選ぶようにしましょう。
たとえば、日本コンダクター販売株式会社の完全調律尺八「悠」は、樹脂製でできており、音の調整が簡単な点が特徴です。樹脂でできている分、割れたり、調律ができずに困ったりすることがないでしょう。重量も軽いので、長時間演奏、持ち運びにも便利です。
次に山本竹細工屋の琴古流桂竹尺八っは、初心者でも簡単に音が出せるよう設計されているのがポイントです。価格も安価なため、手軽に購入しやすいでしょう。また、素材には竹を使用しているため、本物の風合いを楽しみたい方にもおすすめです。
まとめ
近年、尺八は若い世代の方にも支持されつつあります。ただ、一口に尺八といっても、さまざまな種類があります。まず、竹や木、プラスチックなど使用される材料が違ったり、長さやメンテナンスの方法などが違ったりします。尺八に対して何を求めるかによって、自分にある製品を検討するようにしましょう。値段も安価なものがあるので、気軽に始められるといえるでしょう。