不要になった尺八はどこに売る?和楽器買取専門店とは
趣味で尺八を演奏していたけれど、使わなくなってしまった…という場合、どのように処分したらよいのか悩みますね。実は尺八などの和楽器は、売ることができます。では、どのような場所で売ることができるのでしょうか。この記事では、和楽器を買取してくれる専門店についてまとめています。
和楽器買取専門店とは
尺八など不要になった和楽器は、リサイクルショップやネットオークション、フリマなどで売れる可能性があります。しかし、リサイクルショップは和楽器に詳しいスタッフがいない場合も多く、高値で買取してもらうことが難しいです。ネットオークションやフリマなら、自分の希望する価格で売りやすいですが、売れるまで自宅で保管しておかなければいけません。
売れた際も、発送の手間がかかります。和楽器を処分したいなら、和楽器買取専門店を利用しましょう。和楽器買取専門店は、和楽器の買取を専門に行っている買取業者です。和楽器に詳しいスタッフがいることから、納得できる価格で買取してくれます。大切に使っていた和楽器だからこそ、できるだけ高値で売りたいものです。尺八の買取先なら、和楽器買取専門店を利用しましょう。
買取対象の和楽器と買取相場
和楽器買取専門店はいくつかありますが、店舗により買取対象としている和楽器に違いがあり、買取相場も異なります。ここでは、和楽器買取専門店で買取してもらえる可能性が高い和楽器と、その買取相場をまとめておきます。
三味線
三味線は、津軽三味線や長唄三味線、地唄三味線などの種類があります。撥に象牙の素材が使用された三味線は高値で売れるといわれています。買取相場は、津軽三味線の太棹紅木で30万円ほど、長唄三味線の細棹で6万円から10万円ほど、地唄三味線の中棹で1万8,000円ほどです。
横笛
横向きにかまえ吹く笛です。篠笛、能管、龍笛といった種類があります。三味線と合わせることが多い篠笛は、買取されることが多い笛です。龍笛七孔で3万円から10万円くらい、唄用の三本調子で5万円くらいというような買取相場になっています。
琴
13本弦のあるものと17本あるものがあります。付属品まで揃っていると高値で買取してもらえることが多いです。山田流の綾杉彫りくり甲で4万円から10万円くらい、生田流の綾杉彫りくり甲で7万円から16万円くらいが買取相場です。
尺八
尺八は流派が多く、さまざまな種類があります。有名な作家が彫っている尺八は高価買取されやすいです。尺八の長さや素材、状態などで価格が変わります。井上重美尺八は、10万円、都山流の尺八は3万5,000円、都山流の真山銘は、21万6,000円、ジョン海山ネプチューンは、18万円など価格もさまざまです。
和太鼓
和太鼓は、使用されている素材で買取額が大きく変わります。欅、松、牛革、麻紐などの素材があります。欅を使用した長胴太鼓や平太鼓などは買取額が高くなる和太鼓です。和太鼓のボルト締太鼓は、2万5,000円、和太鼓締太鼓は、1万5,000円、締太鼓五丁掛浅野太鼓は、7万6,800円、桶胴太鼓1尺6寸担ぎ用は、4万4,800円というような買取相場になっています。
そのほかの和楽器
そのほか、筝・胡弓・琵琶などの和楽器も買取されている和楽器です。木材や竹などの自然素材を使用している楽器は、ひび割れやカビなどがあると買取額は下がってしまうので注意しましょう。状態をよく確認しておいてください。
和楽器を高額買取してもらうコツ
和楽器を高く買取してもらいたい場合、どのようなことに気をつけるとよいのでしょうか。高価買取を叶えるコツをまとめておきます。
保管方法に注意する
和楽器はとてもデリケートな楽器です。保管状態が悪いと査定額が落ちます。修理できない痛みがある場合は、買取してもらえない可能性もあるのです。使用していない場合でも、定期的に箱から取り出し、状態の確認をしておきたいものです。
付属品の有無
どのような中古品の買取でも重視されているのが、付属品の有無です。和楽器の場合は、とくに付属品の有無が査定額に影響します。琴の場合は、爪、琴柱があるほうが高値になります。貴重な材質であれば、より高くなるといえるでしょう。
特定の作家や特定の流派は高値になる
和楽器は、特定の作家が作ったものや、特定の流派で使用されるものが高値になる傾向が高いです。練習用なのか、演奏用なのかでも価格は変わります。作りが単調なものは、練習用となるため、安価で購入しやすく、買取額も下がります。
まとめ
不要になった和楽器を売りたい場合は、和楽器買取専門店に売ることをおすすめします。和楽器買取専門店は、和楽器に精通したスタッフがいることから、丁寧に査定してくれます。また、査定額を提示する際も、どうしてその金額になるのかということを分かりやすく説明してくれるので、納得して取引できるでしょう。和楽器の買取専門店を選ぶ際は、どのような和楽器を多く買取しているのか、和楽器で買取強化しているものはなにかなどを確認してから査定に出すことをおすすめします。