ひびは買取価格が下がってしまう可能性も!尺八のひび割れ対策とは?
尺八は天然素材で作られている楽器です。竹を用いて作られているのですが、正しく保管しなければひび割れなどが起こることがあります。一度割れてしまうと、修理するのにとても費用がかかるので、注意しなければいけません。ここでは尺八のひび割れ対策についてまとめておきます。
尺八がひび割れた場合に考えられる理由
尺八がひび割れしてしまった場合、どのような原因が考えられるのでしょうか。
季節の変わりめはひび割れしやすくなる
気温の変化が激しくなる季節の変わりめは、とくに取扱いに注意してください。ひび割れしやすいといわれています。注意したいのは冬から春にかけてです。
温度変化が激しい
季節の変わりめと似ていますが、尺八は、急な温度変化に弱いです。たとえば夏にエアコンをつけっぱなしにしている冷えた部屋に置いていると、ひび割れしてしまうことがあります。暑くなっている車内の中に放置する場合も、ひび割れする可能性が高いです。冬も、床暖房をしているところに置いているとひび割れしやすいので注意してください。
乾燥に弱い
空気が乾燥している場所に置くと、ひび割れを起こしやすいです。乾燥には注意しましょう。
水分を含むと弱い
お風呂で尺八を吹くのはやめましょう。水を含むことで割れやすくなってしまいます。
上記のことが、割れやすくなる主な原因といわれていますが、他に落としたり、ぶつけてしまった場合も、当然ですが割れてしまいます。取扱いには注意しましょう。
尺八のひび割れ対策を学ぼう!
尺八のひび割れを起こさないために、どのようなことをしておくとよいのでしょうか。尺八のひび割れ対策をご紹介します。
毎日使う
意外かもしれませんが、尺八を毎日少しでもよいので使っておくと、割れを予防できるといわれています。毎日数分でもよいので吹きましょう。ただし、吹いた後は、必ず水分を拭き取るようにしてください。また、吹くことができない場合は、素手で尺八を触っておきましょう。触ることで、保湿できるので、触るだけでも割れ対策になるのです。
油を塗っておく
尺八のひび割れ対策として、油を塗るという方法があります。油は、オリーブオイルやくるみ油、椿油などがあります。油分を塗ると、竹に油分が浸透して保湿効果が得られます。さらに、竹に光沢がでるので、尺八が美しく見えます。
ただし、プロの演奏家は油を塗らないことも多いそうです。それは、油を塗ってしまうと竹の色が変化してしまうからです。そのままの竹の色を維持したい場合は、油を塗ることはおすすめしません。油は、塗り過ぎてしまうと、べたべたしてしまうので、塗る量には注意してください。塗ってから、布で拭き取るとべたつかずなじみやすくなります。
専用の袋に入れておく
どのような楽器も、専用のケースやカバーがありますね。尺八もむき出しで放置しておくのはよくありません。専用の袋に入れておきましょう。専用の袋に入れる前に、必ず水分は拭き取ってください。専用袋がない場合は、傘を入れるビニール袋のような縦長の袋がおすすめです。
吹き口を守る
尺八は、吹き口が割れやすいといわれています。ここを守るために、専用のキャップを使いましょう。保護キャップをつけておくことで、割れるのを防げます。
とうを巻いておく
竹が膨張してしまうと割れやすくなるので、それを防ぐためにとうを巻くとよいでしょう。とうを巻いて絞めつければ、割れるのを防げます。
ひび割れを防ぐには保管方法にも気を使おう!
尺八のひび割れを防ぐ方法として、保管方法も気をつけたいところです。ひび割れてしまう原因でもお伝えしていますが、急激な温度変化に弱いです。エアコンの風が直接当たる場所にはおかない、車の中には放置しないなど気をつけてください。
また、直射日光があたる場所も避けましょう。保管するのに適しているといわれているのが、畳の部屋です。部屋の乾燥を防ぐために、加湿器を使ったり、尺八の近くに水を入れたコップを置いて、空気の乾燥を防ぐのもよいでしょう。
尺八は竹製以外もある
尺八は竹で作られているモノが人気ですが、プラスチック製やそのほかの木で作られているものもあります。初心者はメンテナンスの面や価格の面で、プラスチック製を選ぶこともあるようです。
音色に違いがあるので、より本格的に尺八を楽しみたいなら、竹製がおすすめです。メンテナンスは少し手間がかかってしまいますが、きちんとお手入れすればひび割れさせずに使うことができます。木製の尺八も、竹製のものと同じように、ひび割れしやすいので、メンテナンスはしっかりと行いましょう。
尺八を売りたいと考えている場合、ひび割れてしまうと買取価格に影響してしまいます。まだ今は売らないという人も、将来売るかもしれないということも踏まえて、日頃から丁寧なお手入れをするようにしてください。そして、保管方法には充分注意しましょう。